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読書

ぱやぱやくん:〈飯は食えるときに食っておく 寝れるときは寝る〉

福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。

元陸上自衛隊の幹部自衛官。
退職し⇒ブラック企業勤務も経て⇒のら犬
になったと、プロフィールにありました。

文章が素晴らしい!
最近のツイッターに、三冊同時並行で執筆していたとありましたが、出版はこれが二冊目です。
ですが、簡潔にして情緒あり、ユーモアもあり。

内容は自衛隊のこととライフハック。
なるほど。
自衛隊って、唯一すべてを完結させうる組織です。
そして災害に活躍するのは陸上自衛隊。

サバイバルには肉体と精神、両方の維持が肝要だと具体的に知り、非常に納得しました。サバイバルのいわばプロで、
机上で勉強しただけの知識と、比較にならない説得力です。

深い思慮と観察眼、凡百の自己啓発本とは雲泥の差でした。
お薦め~~!!!

あっ、プロフィールに「意識低い系」ともありました。
いやあ、ファンです!

 

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読書

長田 弘:〈ことばの果実〉

福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。

よく知られた詩人の、最後のエッセイ集です。
「ことばの果実」文字通り果物について
「ことばの花実」野菜・花が咲き実がなるものについて

一節一節、詩人の言葉は研ぎ澄まされ、なお優しく美しい。文章からその果物の香りが匂いたつようにさえ思います。

引き算をしつくした言葉の連なり。
こういう文章を読むと、いつも息をつめてしまいます。
そして深呼吸。
ほんの少しでも、この美しい文章を私の中に取り込みたい。私の体中をめぐる血液のなかで、
この言葉がゆっくり漂いますように、と願ってしまう。

少しは澄んだ血液になるかもしれない、でしょ?

 

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読書

森茉莉〈私の中のアリスの世界〉

福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。

20代の頃から何度も訪れる私の〈森茉莉ブーム〉
この本はエッセイのアンソロジーで、10年以上前に
出版されたものを最近購入しました。
以前から所有している本でも、小さいフォントのものが
さすがに読めなくなり、その代わりにと思ったのです。

ところが、意外に未読のエッセイも多い。
もっと早く買えばよかった。
ハードカバーで、表紙は森茉莉が好みそうな
あわ~いコーラルピンク。
最近ではめったにお目にかかれない、改行が少なく一節が長い長い、さすが森茉莉という文章。
それを読ませる技量の凄まじさ。
繰り返し読まずにはいられません。

ですが、もしも神様から、
「来世では森茉莉の人生をどうぞ」と言われたとしたら?

これはもう、謹んで謹んでご辞退!

 

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読書

若松英輔:〈悲しみの秘儀〉

福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。

著者自身の言葉と引用によって紡がれ、
一節一節が苦しく優しく厳しく美しい一冊。

ページをめくるごとに深呼吸をしながら、
時間をかけて、ゆっくり大切に読みました。

あるときはその悲しみに立ち向かい、
あるときはそれを乗り越えようともがく。
しかし、それらの悲しみは決して消えない。
人は悲しみとともに生きている。

闇の中を手さぐりで歩いているとき、
片方の隣にはやがて訪れる自分自身の死があり、
もう片方には既に喪われた者たちへの悲しみがある。
けれど闇が深いほど、わずかな光がくっきり浮かび上がる。それを道標に、生き続ける勇気を持つことができる。

良い本に出会った喜びを、しみじみ感じた春の休日でした。
さあ、頑張ろう!!!

 

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読書

ご機嫌な三冊

福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。

後処理も含め確定申告が終了し、本日から三連休!!!
何しろ年末年始も仕事していましたからねっ。

お楽しみはこれからだ、というわけで三冊の本が傍に。

1,寿木けい:わたしのごちそう365
2,ミランダかあちゃん:今ある服でおしゃれになる
3,山田詠美:吉祥寺ドリーミンてくてく散歩……

ごろごろ休日のお供にピッタリ、ご機嫌な三冊です。
ゆっくりタラタラめくり、眺め、読むという幸せ。

法人の3月決算を控えてはいますが、しばしのくつろぎ。
しかも春の日差し。
しかも桜ももうすぐ。
いいですよね、たまにだからね、

と、空中に向かって言い訳をしつつ。

 

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読書

沢木耕太郎:「旅のつばくろ」

福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。

実に数十年ぶりに購入した沢木耕太郎の著書です。
(旅は海外ではなく、日本国内)

敗れざる者たち、人の砂漠、そして深夜特急。
息をのみながら読みふけった記憶があります。

年をとった沢木耕太郎の文章が美しく、胸にしみます。
抑制されているのに、静謐とも受け取れるのに、
行間からこぼれる熱さは不変です。

私は38歳のときに日商簿記・一級の勉強を開始し、
そして税理士試験受験勉強へと進みました。
そのころから、私的に読むのはとにかく読みやすい本にしました。リフレッシュとしての読書一辺倒でした。

肺腑をえぐられるような本、自身と真正面から向かい合わずにいられない本、は避けていました。
ですがこれからは、若い日と同じようにして本を読もう!
と思わせてくれた、沢木耕太郎のエッセイ集。

それぞれの書き出し。
ぽんと投げ出すように置かれる一節から、すーっと沢木耕太郎の世界が開きます。

 

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読書

加藤俊徳:[すごい左利き]の、すごい販売戦略!

福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。

この本が出版されてすぐに購入したのですが、内容よりも、「販売戦略すごいなあ!」といたく感心しました。
10人に一人くらいが左利きだそうです。
で、その左利きがこの本を書店で見かけたら、
相当購買意欲を刺激されるはずだからです。

かくいう私も左利きですが、箸と鉛筆は親が矯正したそうで右です。結果、長じてから現在まで日常生活はほぼ半々。
左右両使いです。例えばメイク。顔の左側は左手で、右側は右手でメイクします。今となってはかえって便利ですが、
子どものころは不自由でした。

ハサミは右利き用ですし、家庭科の時間はいつも怒られ、(裁縫針はいまでも左のみ)包丁を左手で持って怒られ。
多かれ少なかれ左利きはそういう経験をしているので、
この本を見かけたら、買う気になるでしょう?!

そうかあ、10人に一人の少数派だったのかあ。
しかも3月生まれ、早生まれです。さらに少数派!!!

 

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読書

悟空も馬琴も偉大なり!

福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。

年をとればとるほど必要なもの三つ。
気力、体力、経済力。
どれが欠けても「不如意」となります。
経済力は言わずもがなですが、どれほど収入・資産があっても、それを使って人生を楽しむには、気力と体力が必須。

新しい場所に行くなら、好奇心がまず前提で、実行するための経済力、準備をする気力、出かけて動き回る体力。
好奇心もむなしくバーチャルだけ……とはならないように。

漫画ドラゴンボール・主人公悟空の台詞、
「おら、ワクワクしてきたぞ」そう、ワクワクこそ人生なり

……ドラゴンボールが世に登場して早や37年!
衝撃的な面白さでしたが、それにつけても”馬琴”は偉大!

 

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読書

万巻の書、千里の道

福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。

移転・引っ越しで、私的な本をかなり処分しました。
小さな書棚をプライベート用に購入し、ここに入る分だけ!と決めたのですが、捨てすぎて現在ガラガラです。
その前にも何度か整理しましたから、ここ二十年で、
おそらく2000冊ほど処分しています。
……何故か、或る日、背表紙にあるタイトルを見るのが苦痛になる、という癖があります。

若い頃にも同じ程度の処分を数年間、集中してやりましたから、ほぼ確定分で、買ったのは4000冊くらい?
「万巻の書を読み、千里の道を行く」は、座学と経験、
両方の大切さを言っているのだと思いますが、
さて、座学と言えるほどに吸収、理解したのか、全く……。ただ、「本」がなければ、私の現在はなかったでしょう。
小説もエッセイも、生きのびるための「杖」でした。

これらと別に、仕事用の書棚もあります。
実務書は処分が難しいといいますか、つい「調べるかも~」と思ってしまいます。
……ネットでも有用な情報は得られますが、深堀りするときはやはり書籍で。
それでも今回の移転ではかなり処分して、やっと8割くらいになりました。

万巻の書を読んだ割に、とならないように、精進せねば!

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