福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です
大人になって聞いた落語はカセットテープ!で、
五代目古今亭志ん生。
きっかけは忘れましたが、とにかく大好きでした。
さまざまな方に論評された紛れもない名人ですが、
その「可笑しみ」は唯一無二だと思います。業界では
「フラ」というそうですが、他の誰にも真似など不可能。
例えば「唐茄子政談」での、
「そんな馬鹿なんかおまえ、蚊だって食いやしねえよ。
食ったら蚊が馬鹿んなっちゃう」
覚えている台詞なのに、何度聴いてもやっぱり可笑しい。
息子の志ん朝ももちろん素晴らしく良いのですが、
志ん生の「可笑しみ」は別物です。
という落語談義はさておき「音読落語」
「脳とのどをきたえる」というサブタイトルどおり、
名作のさわりを網羅し、それを音読するというものです。
解説といいますか、あらすじや文言の説明つきです。
私はこれを速音読していますが、まあ楽しい!
これを繰り返し、その内全部暗記しよう!と思っています。
楽しみはどこにもかしこにも。
Category: 読書
パリッコ:〈つつまし酒〉
福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です
東海林さだおのエッセイを数十年読んできました。
同氏も85歳になられ、いつまで読めるかしら?と思いつつ、最近は何冊もアンソロジーが出版されていますので、
それをまた読んだりしています。
次の「大好きな食エッセイスト」を数年さがしていますが、やっぱりいまひとつ~が続くばかり。
しかしついに発見したかも?と思ったのが、
パリッコ(これ、著者名です)
この作品の前に読んだ、
〈ノスタルジーはスーパーマーケットの2階にある〉は、
良かったのですが、食エッセイだけというわけではなく。
でもこの〈つつまし酒〉はドンピシャ。
何しろでてくるシチュエーション、お酒、おつまみ、
まさにつつましくもハッピー。
雑多でカオスな場末好きの私にピッタリでした。
きっと何度も繰り返し読む一冊です。
お酒大好きでも著者には妻子がいて、
良き夫・父の側面もあって、そこも素敵です。
困るのはこれを読むと、昼酒を飲みたくなる!
春には読まないようにしないと、絶対仕事をさぼって、
お酒をもって桜を見に行ってしまう!
大勢でのお花見はもちろん楽しいものですが、
春の空気の中で、ただ桜をみつめる、
一人花見は格別です。
しかもほろ酔いで。
いいだろうなあ。
いいよねえ。
「だましだまし」は、名言、至言、箴言
北原保雄:〈かなり役立つ日本語ドリル2〉
数学者・岡潔の相貌が凄い!
「今」を教える書籍のタイトル
金井真紀:〈虫嫌いはなおるかな〉
福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。
目からうろこがボタボタ落ちた一冊です。
私の虫嫌いは子どもの頃からで、長年悩んできました。
刺したりしなければ嫌う理由は無く、益虫・害虫は人の都合での分類だし、生き物としては大先輩!なのに。
この著者も同じくで、その悩みを克服すべく、
色々な昆虫関連の識者(達人!)に教えを乞うべく、
インタビューしたのが本作です。
最も驚いたのが、あの黒いGのこと。
持っている細菌は大腸菌くらい。そして、嫌がられ始めたのは戦後くらいからということです。
なるほどねえ。
殺虫剤その他関連事業、やまほどあります。一大市場です。メディアにとっても広告主です。
そうだったのかあ、と今頃気づきました。
そして読了後、私の虫嫌いは?
以前よりは昆虫との距離が近くなった気がします。
気がします……そうです、そんな気が……。
福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。
元陸上自衛隊の幹部自衛官。
退職し⇒ブラック企業勤務も経て⇒のら犬
になったと、プロフィールにありました。
文章が素晴らしい!
最近のツイッターに、三冊同時並行で執筆していたとありましたが、出版はこれが二冊目です。
ですが、簡潔にして情緒あり、ユーモアもあり。
内容は自衛隊のこととライフハック。
なるほど。
自衛隊って、唯一すべてを完結させうる組織です。
そして災害に活躍するのは陸上自衛隊。
サバイバルには肉体と精神、両方の維持が肝要だと具体的に知り、非常に納得しました。サバイバルのいわばプロで、
机上で勉強しただけの知識と、比較にならない説得力です。
深い思慮と観察眼、凡百の自己啓発本とは雲泥の差でした。
お薦め~~!!!
あっ、プロフィールに「意識低い系」ともありました。
いやあ、ファンです!
長田 弘:〈ことばの果実〉
森茉莉〈私の中のアリスの世界〉
福岡市博多区東雲町の女性税理士・世利です。
20代の頃から何度も訪れる私の〈森茉莉ブーム〉
この本はエッセイのアンソロジーで、10年以上前に
出版されたものを最近購入しました。
以前から所有している本でも、小さいフォントのものが
さすがに読めなくなり、その代わりにと思ったのです。
ところが、意外に未読のエッセイも多い。
もっと早く買えばよかった。
ハードカバーで、表紙は森茉莉が好みそうな
あわ~いコーラルピンク。
最近ではめったにお目にかかれない、改行が少なく一節が長い長い、さすが森茉莉という文章。
それを読ませる技量の凄まじさ。
繰り返し読まずにはいられません。
ですが、もしも神様から、
「来世では森茉莉の人生をどうぞ」と言われたとしたら?
これはもう、謹んで謹んでご辞退!