数年前からよく聞く、気になる言い回しです。
・女性や子供
↓
・女性だったり子供だったり
・行動や発言
↓
・行動だったりとか発言だったりとか
「や」の一語で済むのに、「だったり・・だったり・・」 「だったりとか・・だったりとか・・」
以前、金田一教授がテレビ番組で、「慣用句には寛容が肝要です」と発言されていました。
言葉、特に口語は変遷するものだと思いますが、
この”だったり・・だったり・・”のように、わざわざ不要な語句を増やそうとするのは、
なるべくもっともらしく、かつ曖昧に、という心理が働いているのでしょうか。
すっかり定着した感のある、”部分” ”方”もそうです。
・○○が⇒○○の部分が ・△△で⇒△△の方で
自分でも無意識に使っているかもしれません。
若い人から中高年へと広がった[おかしな語尾上げ]は最近やっと耳にしなくなりました。
・・・一時は蔓延して、危うく伝染りそうでした。
話しながら、自分の言葉に自分でウンウンと頷く方も減りました。
・・・独り言なら、どうぞお一人で。
”私って~~な人だから”という言い回しもあまり聞きません。
・・・イヤ、知りませんけど、と言いたくなります。
相手の承認は不要なのに何でも”~~させて頂く”という言い方はもはや定着。
さ入れ言葉(置かせていただく⇒置か”さ”せていただく)は、世間を席巻しています。
”だったり・・だったり・・”は消えてくれるでしょうか。
それともこのまま定着してしまうでしょうか。