福岡市の税理士・世利です――
随分以前に勤務していた会社でのこと。
銀行から社長宛にかかってきた電話を受けた社員が、
「社長はちょっと病院に……」
通りがかりにこれを耳にして、
経理責任者だった私としては、冷や汗タラ~ッ。
政治家の病気は秘中の秘と言われますが、
オーナー社長の病気も同様です。
資金に余裕のある企業は別として、
借入があり、その手当てに忙しい会社にとっては一大事。
むか~し、創業社長の初七日もすまない内に、
銀行が短期貸し付けを引き上げたなどとよく聞きました。
……あくまで”噂話”ですが……
借り換えを繰り返して運転資金をまかなっていると、
それを引き上げられたら、瞬時に資金ショートです。
創業社長の力に頼った企業経営の場合、その健康状態、年齢、
金融機関だけではなく、取引相手が常に注視していますから、
まさに口は災いの元!