福岡市の税理士・世利です――

とっくに絶版になったと思っていたら、
十年ほど前に再編集され、出版されていました。

吉田健一は、ご承知のとおり、吉田茂首相の令息です。
幼児期から当時は外交官だった吉田茂とともに諸外国で暮らし、
庶民とはかけ離れた環境で育ったようです。

急ごしらえの、背伸びした、いまどきのグルメ?な方では、
足元にも及ばない、書けない文章です。

ご本人にとっては実に当たり前の日常ですから、
ひけらかしたり、決してしません。

この随筆は、主に日本国内の酒、肴について書かれています。
改行の少ない独特の文章ですが、引き込まれます。
酒と肴についての情熱と同じく、文章もエネルギッシュでかつ繊細。

金沢で、”イワシのことになると取り乱し……”という一節があります。
イワシのことなら、それなら私も語れるかも……。

 

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