福岡市の税理士・世利です――

心は正座、して読む吉行淳之介の短編。

ある短篇集のタイトルが「花束」です。
タイトルに花束とつける、つける事が出来る凄さ。

例えばよく知られた、吉行淳之介が好む単語として、「軀」があります。
体でも、身体でも、躰でもなく、「軀」

小説自体については、とても感想さえ言えないのですが、
「よみもの」ではなく、正しくこれは「言語における美」だとは解ります。

一方、吉行淳之介は、座談・対談の名手と呼ばれました。
エッセイも素晴らしくウィットに富み、内容は普遍的。

エッセイで印象に残っている内容は多々ありますが、そのひとつが、
――作家は、ただ目玉をゴロンと転がせて見ていればよい――
うろ覚えですがそういう内容でした。

作家のみならず誰にとっても、見上げず見下げず[ただ、見る]
これが出来れば、人生の達人!

なかなか出来ないので、
肩書で見て、職歴で見て、学歴で見て、外見で見ます。

今そこにいるその人を、ただ無心に自分のマナコで見る。
これは実に難しいのですが、せめても心がけたいと思います。

 

 

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