福岡市の税理士・世利です――
寒波襲来、西日本も山沿いは積雪だそうです。
”わが旅の 寂しきこともいにしえも
われは云わねど 踏む雪の泣く”
雪が降る時期に、一度はこの与謝野晶子の歌が頭に浮かびます。
私が好きな与謝野晶子の歌、ベストファイブの内の一首です。
確かに、特に気温が低いときに降った粉雪が積もった時、
踏みしめると、キシッキシッと何かが軋んだような音を立てます。
それを、自分の代わりに泣いていると表現する、
与謝野晶子の言語感覚の美しさ!
そしていつも思いますが、漢字と平仮名の使い方、バランス!
筆でサラサラと書いて、眺めるだけでも美しいだろうと思います。
耐え難い辛さ、悲しみは、
誰しも他者には語らず、自分の胸に抱え込むものだと思います。
そして代わりに雪が泣いてくれるのなら、
また一歩一歩、進んでいけるというものです。