福岡市の税理士・世利です――
”われとわが 悩める魂の 黒髪を
撫づるとごとく 酒は飲むなり”
若山牧水の歌です。
髪を撫でられるというのは、子供の頃に終わった経験です。
大人の髪を撫でて、ヨシヨシとあやしてくれる人はいません。
ですがお酒は……。
牧水はこよなく酒を愛し、愛しすぎて40代で亡くなってしまいましたが、
酒について数多の名作を残しました。
ところで、
私はつい数年前まで、トンデモナイ思い違いをしておりました。
”白玉の 歯に~~” これは牧水の歌として、有名過ぎるほど有名ですが、
食べる白玉の事だと、小学生の頃から思い込んでいたのです。
白玉は、冷やして食べる夏のおやつですが、
それを秋の夜に食べたので、キーンと歯にしみる……と。
小学校の図書館にあった本で、この歌を目にしたのだと思います。
白玉といえば、当然あのお砂糖のかかった甘いおやつ、と理解し、
ず~っと『牧水はお酒も飲むし、甘いものも好きな人』とインプットしたまま。
それが修正されずに数十年。思い込みとは実にオソロシイものです。
もしや他にも、何か思い込んでいるものがあるのでしょうか?
重々気をつけることに致します。