福岡市の税理士・世利です――
子供の頃から紫陽花が大好きです。
昔は、色が変わることからか、花言葉が[移り気]などで不満でした。
最近は良い花言葉もあるようで、結婚式にも使われるそうです。
雨に打たれると萎れたようになる花がほとんどだと思いますが、
紫陽花は、雨の中で冴え冴えと健気に強く美しい。
切り花で生けるより、やはり庭にあるべき花だと思います。
大きな葉の上には雨蛙、かたつむり。
けむるような小雨の中を、濡れるにまかせて歩いた若い日。
見知らぬお宅の生け垣越しに、夥しく群れ咲く紫陽花を見ました。
……今なら『風邪を引くっ』とコンビニで傘を……情緒も何も……。
三好達治の詩[乳母車]の一節です。
”淡く悲しきもののふるなり
紫陽花色のもののふるなり”