福岡市の税理士・世利です――
自分が会社員だったとき、
考えてはいても、提言し得なかったのが、長期休暇のシステムです。
例えば、
・在職10年以上の役員/社員⇒年間2週間以上
・在職15年以上の役員/社員⇒年間3週間以上
[連続休暇を取る権利を与える]というシステムです。
社員であれば、その休暇を有給にするか無給か等、検討する必要がありますが、
とにかく、周囲も協力し、業務をやりくりして、”休む権利”を与えるのです。
大企業などでは、リフレッシュ休暇として制度があるようですが、
(どの程度、現実に実行されているかは、ともかくとして……)
中小企業はとてもまだまだで、私の知る限り制度自体ありません。
しかし、創業中小企業こそ、このシステムが必要だと思います。
何故か?
副次的効果としては、
◇そのベテラン社員の、社内における存在意義が明確に測れます。
◇在職10年以上となりますと、業務独占をしている恐れがあります。
長期休暇を義務つければ、否応なくマニュアルを整備しますし、
それを元に他の者が代わりを務めれば、そのマニュアルの精度もわかります。
そして主たる目的は、
◇[視野を広げる] この一点にあります。
創業中小企業で10年以上なら、その企業は何かしらで成功したという事です。
仮に、今は多額の利益は出ていないとしても、過去に [何かがヒット] したのです。
そういう企業のベテラン社員は、得てして、
○成功体験があるので、それに拘ります
○危機感なく安住してしまい、あまり勉強しなくなっています
どんどん視野が狭くなるのではないでしょうか。
長期休暇を取り、例えば、国内でも海外でも旅行をすれば視野が広まり、
また、会社を離れて自らを省みる余裕も出来ます。
集中して、何かに関して勉強するのもいいと思います。
毎年ではなく何年かに一度で、絶大な効果があると思うのですが……。