コアなファンが多い作家・京極夏彦

最初に読んだ作品は《姑獲鳥の夏》で、衝撃を受けました。
そして、女郎蜘蛛の理/鉄鼠の檻/~~。
魅入られたように京極堂シリーズを読みましたが、登場人物の中で最も好きなのは、

薔薇十字探偵社、榎木津礼二郎!
眉目秀麗、白皙の貴公子、而してその性は支離滅裂な天才です。

どのくらい支離滅裂かといいますと、

《地球は回っていない。何故なら、昨日私が回すのをやめたからだ。》

というくらいメチャクチャです。(変な例えでスミマセン……)

最初に登場するシーンからしてとんでもなく騒がしく、
小説を読んで『ああ、うるさいっ』と初めて思いました。

破天荒で、はた迷惑(女性には微妙に優しい)の極地ですが、
それらの欠点のすべてを凌駕してあまりある魅力。

実は玲瓏透徹の人。
(ほめ過ぎ?ほめ言葉は、京極夏彦に敬意を表して熟語を色々使ってみました)

作中で、苦手なもののひとつに「口の中の水分を奪う菓子」と答えていますが、
これ、ケッコウ私は共感します。例えばクッキー。ね?。
さらに苦手なものは、カマドウマ。これは心から共感します。

《探偵小説:百器徒然袋――雨・雲》は、この美丈夫、榎木津礼二郎が主人公です。

《探偵小説》とあえて冠したのは、著者の自負心だと思いますが、
京極堂シリーズの、いわばスピンオフ。

浮世の憂さも吹き飛ぶ面白さ、読物としての醍醐味を存分に味わわせてくれます。

しかし、
現実にこういう天才が側にいたら、近づきたいような近づきたくないような。

取り扱い注意、触るな危険人物。

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