若い頃、よく街でみかける、
《小柄なのに、大きな花柄の洋服を着ている中高年の女性》が謎でした。
自分自身も小柄なので、
『結構高そうだけど、シンプルな方が良いのに?』
と、オセッカイですが不思議でした。
ところが、若い頃には見向きもしなかった大きな柄物を、ある時期から、
何とはなしに買って着ていたのです。
そしてある日、通りすがりのガラス窓に映った真実。
『全く似合っていない! 却ってフケてる! チビが際立つ!』
中年になると、自分の顔にどんどん不満を持ちます。
『何だかくすんでるし、どんよりしてるような。アレッ、こんな顔だった?』
しかし、年齢のせいとはなかなか自覚出来ません(自覚したくない…。)
そこで花柄。
色合いがにぎやかでキレイだし、人の視線も花柄に行くはず!目くらまし!
という《無意識の選択》をいつの間にかしていたのです。
謎はとけ、自覚し、大きな花柄から無事脱出しました。