”勘定合って銭足らず”
理論と実際が異なるという意味だそうですが、これは会計の肝のひとつだと思います。

バブル崩壊後、外圧も有り、日本の会計基準は相当に変化しました。
C/F(キャッシュフロー計算書)もそのひとつです。

現在では、上場企業等では財務諸表として作成する法的義務があります。
中小企業では義務ではありませんが、それでも一時はしきりにC/Fの重要性が言われました。
(書店にも驚くほど解説書が並んでいます)
重要なのは当然ですが、以前から資金繰り表・資金運用表、はどの企業でも作成していました。

概念に違いはありますが、つまりは、
で、”お金はどこへ行った?”に対する答えですから、ザックリ言えば同じようなものです。
(非常にザックリですが……)

・勘定合って=損益計算の問題
・銭足らず=キャッシュフローの問題

例えば、
相手に商品を渡したら⇒損益計算では「売上高」が発生します。
しかし現金販売とは限らず「売掛金」の場合も多くあります。⇒キャッシュはまだです。

営業マンが頑張って、決算日近くに売上が発生したとします。(よくあります)
これが売掛金で、この回収が”3ヶ月後”だとしたら、この時点でキャッシュは不足します。

売上が増加すれば、連動して納付税額も増加しますが、
決算をして納税するのは決算日翌日から”2ヶ月後”だからです。

損益とキャッシュのズレには上記以外にも種々の要因があります。
企業は赤字だから倒産するわけではなく、
ある日キャッシュが不足して倒産するのですから、資金管理は重要です。

そして、資金管理については、
実際に事業を回している経営者の感覚が相当に正しいと思っています。

会計データは客観性のあるものとして重要ですが、あくまで「補完・補足」です。
事業家が経験を正確に認識している限りにおいては、それに優るものはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。